サッカー観戦の醍醐味というと、スタジアムが一体となる応援が有名です。特にハーフタイムに行われるウェーブは観客席を何周も回ることもあり、スタジアム全体を揺るがすものとなっています。世界的に見るとおとなしい性格であると言われる日本人には、このウェーブ現象は定着しないのではないかとも言われていましたが、すっかりおなじみの応援風景となっています。

ただ、このウェーブに関しては、海外ではマナーの問題としてしばしば問題に上がります。全員が参加を求められる雰囲気は、自由な応援を阻害しかねないものとして疑問に感じる人も多くなっているのです。

他にも、サッカーにさほど興味がないけど、ワールドカップの時に流れる応援歌は口ずさめるという人は多いのではないでしょうか。あの応援歌のことをチャントと言います。単調な旋律にのせた歌で、耳に残りやすいという特徴があります。初めてサッカー観戦に訪れた人でも、周りの人が歌っているのを見てすぐに覚えることが出来るというのがチャントの魅力でもあるでしょう。こうしたウェーブやチャントといった応援があるから、サッカーは他の競技よりも盛り上がりが大きいという人もいます。

一体感が生まれると言えば、ブーイングもそのひとつです。選手によってはブーイングで逆にパフォーマンスが上がるという場合もあるため、選手に与える心理的な影響は大きく、応援の一種と捉えることが出来るかもしれません。